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亀尾 裕; 中島 幹雄; 平林 孝圀*
Journal of Nuclear Science and Technology, 41(9), p.919 - 924, 2004/09
被引用回数:13 パーセンタイル:61.44(Nuclear Science & Technology)放射性金属廃棄物に対する新規除染技術として、ケイ酸ナトリウムと酸から調製したゲル除染剤を用いたレーザー除染法について検討した。Coトレーサーを塗布した模擬汚染試料及び動力試験炉(JPDR)の一次冷却系統から切り出した実汚染試料に本除染法を適用したところ、23回の除染で99%以上の放射能(Co)を除去することができた。除染反応におけるレーザー照射の効果を明らかにするため、腐食生成物層中の酸素及び鉄の化学結合状態をX線光電子分光分析装置で調べた。その結果、ゲル除染剤による腐食生成物層の溶解が、レーザー照射を行うことにより大幅に促進されることがわかった。
鈴木 元衛
JAERI-M 82-015, 21 Pages, 1982/03
加圧水型軽水炉の冷却材喪失事故における燃料被覆管の、えの温度および内圧が過度変化する条件下での変形挙動に関する基礎的見通しを得るために、ジルカロイ-4管の破裂試験を大気中および99.97%アルゴンガス雰囲気中で行った。管は直接通電加熱によって様々な温度まで加熱保持され、破裂するまで緩慢に加圧された。破裂円周方向歪は概して大気中よりアルゴン中の方が大きいが、両雰囲気とも1/20K付近で最大となった。大気中でテストした管の中には、軸方向に拡大した長いふくれ変形を生じたものがあり、これは歪速度に対する冷却の効果、超塑性、形状的塑性不安定、表面酸化皮膜によって生じた応力のいづれの性質や考えによっても説明され得ないことがわかった。この変形の原因は、材料組織の異方性にあるかもしれない。しかし、この性質に立脚した定性的分析すら、データ不足のため不可能である。